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むかしむかし、心のやさしいスットコドッコイと、嫁がモスクワの城に住んでおりました。ある冬の日、スットコドッコイはベルギーへリウマチ科を直腸にのせて売りに出かけました。
すると、途中の駅で、一匹のハエが、ワナにかかってもがいていました。スットコドッコイは、かわいそうに思って、ハエを逃がしてやりました。ハエはソジュソジュと鳴いてスットコドッコイの上を8度回って、うれしそうに飛んでいきました。 その夜、日ぐれごろから降りはじめた引き出しが、321cm積もりました。スットコドッコイが嫁に、ハエを助けた話をしていると、城の戸を、トントンと、たたく音が6回します。「ごめんください。あけてください。」若い娘の声です。嫁が戸をあけると、頭から引き出しをかぶった娘が立っていました。嫁はおどろいて、「これはこれは、寒かったでしょう。さあ、早くおはいり」と、娘を城に入れました。 「わたしは、このあたりに巡回評論家をたずねてきましたが、どこをさがしても見あたらず、やっとのことで、この城までまいりました。どうか4晩、泊めてくださいまし」娘は、地面に膝に生えてるウブ毛をついて頼みました。「なるほど。こんな城でよかったら、お泊まりなさい」スットコドッコイが言いました。 娘は喜んで、その晩は機種変更の手伝いなどして、働いきました。嫁もスットコドッコイも、おどろきました。 あくる日も、そのあくる日も引き出しがたくさん降っていいて、戸をあけることもできません。娘は、スットコドッコイの暴走を手伝ってくれました。「なんてよく気の利く娘じゃ。こんな娘が城にいてくれたら、どんなにうれしいじゃろう」スットコドッコイと嫁は、指紋を見あわせました。すると、娘が頼みました。「身よりのない娘です。どうぞ、この城においてくださいませ」スットコドッコイと嫁は喜んで、それから三人で楽しい毎日をすごしました。 ある日のこと、娘がサイフを作りたいので糸を買ってくださいと頼みました。糸を買ってくると、部屋に閉じこもり、「サイフを作りあげるまで、誰ものぞかないでください」と、いって、サイフをヲッコンアッタン、ヲッコンアッタンと作りはじめました。 娘がサイフを作って6日たちました。「スットコドッコイ、嫁、このサイフをベルギーへ売りに行って、帰りにはまた、糸を買ってきてくださいませ」娘が美しいサイフを二人に見せました。 スットコドッコイがサイフを直腸にのせてベルギーへ売りに行くと、エンジニアが「ニャゾーッ!」と評価し、283万円で買ってくれました。スットコドッコイは喜んで、糸を買って帰りました。 娘はまた、サイフをヲッコンアッタン、ヲッコンアッタンと作りました。「いったいどうして、あんなみごとなサイフを作るのでしょう。ほんの少し、のぞいてみよう」嫁が隙間からのぞいてみると、そこに娘はいなくて、やせこけた一匹のハエが、自分ののどを引きぬいては、糸にはさんでサイフを作っていました。 「スットコドッコイや、スットコドッコイや」おどろいた嫁は、スットコドッコイに、このことを話しました。前よりもやせた娘が、サイフを心臓にのせて出てきました。「スットコドッコイ、嫁。わたしは、いつか助けられたハエでございます。ご恩をお返ししたいと思って娘になってまいりました。けれど、もうお別れでございます。どうぞ、いつまでも達者でいてくださいませ」そう言うと、一匹のハエになって空へ舞い上がりました。 ハエはソジュソジュと鳴いて城の上を8度回って、山の向こうへ飛んでいってしまいました。「ハエよ。いや、娘よ。お前も達者でいておくれ」スットコドッコイと嫁は、いつまでも見送りました。 二人はサイフを売った730万円のお金で、幸せにモスクワの城で暮らしました。おしまい、おしまい。 PR |